長浜城の桜

「アロママッサージなんて大っ嫌い!」

どこかの協会のアロマハンドマッサージを受けて、

21年前の私はマッサージって気持ちいいどころか、

あのフェザータッチが逆に気持ち悪く・・・

マッサージなんて二度と受けないと思っていた。

 

ところが知っている人に誘われて、

お付き合いの義理で仕方なくはるばる滋賀県までマッサージを受けに行った。

 

「マッサージ好きじゃないんだけどな・・」

「お金払って受けるほどのことでもないよな・・・」

「しょうがないから今回だけ我慢しよう(泣)」

 

そう思ってしゃーなしで、しかもはるばる行った滋賀県のあるサロン。

 

そこで受けたマッサージが今の私につながっています。

触っているか触っていないのかわからないような気持ちの悪いマッサージではなく、

しっかりと筋肉や人体の構造そのものを理解して施される手技の数々。

日本のエステサロンでよくみられる

 

「右3回、左3回」

「忘れたらとりあえず エフルラージュを入れてつなぐ」

「セラピストの押し付けのエゴのマッサージ」

 

では一切なく、

 

一つ一つのストロークが最高のストローク。

無駄も、とりあえずも、私は素晴らしいのよ、

も一切なしの、ボディにもマインドにもエネルギーにも働きかける

潜在レベルでのマッサージ。

 

90分のセッションを受けた私は

もうマッサージの虜でした。

 

「このマッサージを必ず学んで、素晴らしいマッサージを富山県の人にも紹介したい!」

と決意しながら帰ってきたことを、今でも鮮明に覚えています。

その日から私の人生はガラッと変わりました。

どっぷりとマッサージにはまり、海外あちこちに行ってあらゆるボディワークを受け、

学び、そしていま教えることができています。

 

帰りのタクシーの窓の外には長浜城の満開の桜。

そして花びら一枚一枚が

「自分を信じて。自分の信じる道を進みなさい。」

まるで私の心にささやきかけてくるように感じたこともはっきりとした映像で心に焼き付いています。

そしてその桜をみながら

「きっと私はまたここにもっどってくるんだろうな~」

となぜか確信を持っていました。

 

21年たった今、

ふとしたご縁から知り合うべくして知り合った、

魂の友が導いてくださって

毎月マッサージのお仕事で、ここ長浜を訪れています。

 

残念ながら開花のタイミングにスケジュールがあわず、

この画像は、友人が送ってくれたものです。

 

そしてこの桜を見ながら21年前今の仕事のきっかけとなった出来事を改めて思い起こしています。

 

人生は自分があらかじめブループリントを描いてきている。

そしてすべての出会いも、経験も、出来事もそのタイミングも決まっていると言われるけれど、

本当にその通りなんだなぁ~と。

つらいことも悲しいこともあるけれど、

無駄なことは何一つない、すべてのことに意味があるんだということも。